LINE公式アカウントとは?詳細や運用するメリットを徹底解説

コミュニケーションアプリ「LINE」は、日本国内で月間9,700万人が利用するコミュニケーションアプリで、友だちや家族と、1対1のトークから、複数人のグループチャット、音声通話やビデオ通話を無料で利用できるコミュニケーションアプリです。

その中でもLINE公式アカウントは、この国内最大級のコミュニケーションアプリ「LINE」を通じて、企業や店舗がユーザーとコミュニケーションをとれるサービスとなっています。

本記事では、LINE公式アカウントの主な機能と、活用で実現可能な集客・使用するメリットや注意点について解説します。

この記事でわかること

・LINE公式アカウントについて
・LINE公式アカウントでできること
・LINE公式アカウントを使うメリット
・運用にあたっての注意点

目次

コミュニケーションアプリ「LINE」とは?

LINE(ライン)とはスマホやタブレット、パソコン等で利用できるコミュニケーションアプリです。
インターネットサービス企業のLINE株式会社が運営しており、国内利用者数は約9000万人(2022年8月現在)と国内で普及しているSNSの中で最も多く利用されています。

昨今ではLINEで連絡を取ることが当たり前になってきており、災害などの緊急時にも欠かせないツールとなっています。

LINEアプリはスマートフォンやタブレット端末、PCなどで利用でき、アプリ上で友達や家族と繋がることで無料通話やチャットの機能が使えます。
LINE上ではスタンプをダウンロードしたり購入することもでき、スタンプやチャットを送り合うことでより簡単にコミュニケーションが取れるのもLINEの特徴です。

LINE公式アカウントとは?

LINE公式アカウントとはビジネス用のアカウントになります。

LINE公式アカウントは、コミュニケーションアプリ「LINE」上で企業や店舗がアカウントをつくり、友だち追加してくれたユーザーに直接情報を届けることができるサービスです。

現在、37万を超える企業や店舗がアカウントを作成してビジネスに活用しています。

通常のLINEとLINE公式アカウントの違い

LINEの個人アカウントは個人間の日常的なコミュニケーションのために利用されていますが、これまで紹介したように、LINE公式アカウントはビジネスやブランド、有名人などが顧客との関係を築くために設計されており、場合によっては費用もかかってきます。

それぞれの項目ごとにどこか違ってくるのか解説していきます。

機能面での違い

個人アカウントでは、個人間のチャット、無料通話、ビデオ通話、タイムラインの投稿、スタンプの送受信などの基本的な機能が提供されていますが、
LINE公式アカウントでは、友だち全員に一斉に送信する機能やトーク画面にリッチメニューを表示し、顧客に利用して欲しいサービスや案内を常時表示する事ができます。

個人アカウント:1対1でのやり取り
LINE公式アカウント:1対1でのやり取り/一斉送信機能/メニュー機能など

費用面での違い

個人アカウントではメッセージ送信には費用がかかりませんが、LINE公式アカウントでは一定のメッセージ数を超える場合は費用がかかります。

無料で利用することも可能ですがメッセージ数に応じて課金が必要になってきます。

https://www.lycbiz.com/jp/service/line-official-account/plan/

個人アカウントとは別にアカウント作成が必要

個人アカウントとは、利用目的や機能が異なるためアカウントを別途登録する必要があります。

LINEヤフーの公式サイトからアカウント解説が可能です。
※2024年6月時点は下記サイトから開設できます。

登録手順などについては下記リンクで解説していますのでぜひご覧ください。

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公式アカウントを運用する5つのメリット

LINE公式アカウントを使うことで得られるメリットは数多くあります。
その中でも特にメリットの大きい箇所を5つを解説していきます。

メリット1:無料でアカウントを開設できる

https://account.line.biz/signup?redirectUri=https%3A%2F%2Fentry.line.biz%2Fform%2Fentry%2Funverified

LINE公式アカウントは、無料でアカウントを開設できます。

料金プランは「無料」と「有料」があり、費用をかけたくない方は無料プランからスタートしましょう。

メリット2:ユーザーの年齢層の広さ

LINEは8800万人以上のユーザー数がいるだけあって、ほか有名SNSと比べて様々な年齢層に対してアプローチができるのもメリットの一つです。

年代LINETwitterFacebook
10代94.6%80.1%68.0%
20代92.9%75.4%63.4%
30代89.8%52.4%45.8%
40代83.8%40.2%35.2%
50代79.8%34.1%27.7%
60代74.3%21.9%17.1%
70代62.9%16.8%9.8%
https://www.moba-ken.jp/project/others/sns_index.htmlより

どの年代も他アプリケーションに比べて利用率が高いことが分かります。

この幅広い年齢層を活かし、各年齢層に応じた集客やマーケティングを行うことができるのもLINE公式アカウントのメリットになっています。

メリット3:メールを上回る開封率の高さ

LINE公式アカウントのメリットの一つに開封率の高さが挙げられます。

これはユーザーに対して発信した情報がユーザー側がちゃんと見てくれるかどうかのことを指します。

メルマガの開封率20%程度と言われています。
その一方でLINE公式アカウントでは、迷惑フォルダ等がないため到達率は100%、開封率も60%まで跳ね上がります。

日本の8800万人以上のユーザーがほぼ毎日利用しているアプリケーションなので開封率がメールより高くなるのも納得がいきますね!

またLINE公式アカウントからメッセージを受け取って見るまでの体感値は、
「すぐ見る」が約2割、「3〜6時間以内」が過半数、「その日のうちに」は約8割という結果が出ています。

https://www.lycbiz.com/jp/service/line-official-account/

メリット4:LINE公式アカウントは無料で使える機能が豊富

LINE公式アカウントは、集客やマーケティングのツールとして非常にうまくできています。
無料で使える機能として以下のような機能があります。(※一部配信数に応じて有料になる場合もあります)

メッセージ配信

個人アカウントでは、テキストやLINEスタンプでメッセージを送信するケースが多いと思いますが、LINEビジネスアカウント(公式アカウント)では、画像や動画などを一つのメッセージとしてまとめた表示などマーケティング目的で、多数の表現を使ってメッセージを配信できます。

例えば画像のようなメッセージ配信が可能で、新商品の紹介やおすすめ商品・イベント情報など、視覚的によりリッチなわかりやすいメッセージ配信を実現できる機能を搭載しています。

リッチメニュー

LINEビジネスアカウント(公式アカウント)では、トーク画面の下部に固定でリッチなメニューを表示する事ができます。
イベントバナーやアイコンを設置して、自社のwebサイトへのリンクを設定したり、クーポンやショップカードなどを設定できます。

ターゲット配信

個人アカウントでは友だちやグループに一斉でメッセージを送信する形ですが、LINE公式アカウントでは、プロモーション目的で配信をしすぎるとブロックされてしまったり、通数によって費用が変わってくる事もあるため、特定の友だちに絞ったメッセージ配信が可能です。

例えば下記のようなターゲッティングが可能です。

  • 過去のメッセージ配信を開封した友だち
  • 過去のメッセージ配信に含まれるリンクをクリックしたした友だち
  • ある経路からきた友だち
  • リッチメニューをクリックした友だち

LINEビジネスアカウントを拡張して利用する
より顧客に寄り添った下記のような配信を実施したい場合は、拡張ツールを併用する事で実現可能になります。

  • 来店情報に基づいたメッセージ配信
  • 購買データに基づいたメッセージ配信
  • LINE友達数の増加

弊社では様々なLINEツールを紹介可能です。
ぜひ一度ご相談ください!

自動応答機能

友だちからメッセージに特定の単語が含まれる場合に、事前に準備したメッセージで応答する事ができる機能で、FAQでよく利用されています。他にも下記のようなシーンで利用されており、工夫次第で様々な施策が実施できます。

  • よくある質問
  • 問い合わせへの返答
  • 製品・サービス情報の提供(製品名や製品番号などで応答)
  • 予約・注文プロセスの案内(「予約したい」などの単語で応答)

メリット5:分析力の高さ

LINE公式アカウントのデータ分析とは、友だち追加数やブロック数、メッセージ通数など、分析に必要な数値を確認できる機能です。

数値を確認することによって、改善すべき場所が明確になります。改善を繰り返すと、ユーザーの反応率を高めたり、より有効な配信内容を設定したりと、効率的な運用が可能になります。

LINE公式アカウントを運用するにあたって、試行錯誤しながら改善を図るのは大切なポイントです。

LINE公式アカウントの運用で気を付けるべき注意点

LINEを使っていない人には配信できない

そもそもLINE公式アカウントでの配信はユーザー側がLINEをインストールしていて初めて成り立つものです。

もちろん、LINEは日本でもかなりの数のユーザーがいますが、そこをしっかりと考慮したうえでン要するようにしましょう。

友だち追加をしてもらわないと配信できない

LINEはアプリケーションをインストールしただけでは公式アカウントの配信を受け取ることはできません。

ユーザー側が公式LINEを登録して初めてメッセージを受け取ることができるので注視しておくようにしましょう。

スマホユーザー以外へは弱い

LINEはスマホユーザー以外、つまりガラケーを使っている友だちに対する訴求がどうしても弱くなります。

ガラケーだと『タッチ操作ができない』などの制約が多すぎるからです。

そのため、LINE公式アカウントの優れた機能をフルに活かす(視覚効果の高いリッチメッセージで画面タッチを促すなど)ことができません。
自分がターゲットにしているユーザーはガラケーが主体ではないかを確認しておくとよいでしょう。

ブロックされてしまう可能性も

LINE公式アカウントは迷惑メールフォルダがない代わりに、ブロックを簡単にされてしまう欠点があります。

ブロックとは受け取り拒否のことで、通知や配信、メッセージなどを受け取らないようにする設定のことです。

そのためLINE公式アカウントを運用する際は『いかにブロックを防ぐか』がポイントになります。

アカウントを開設できない業種やサービスがある

LINE公式アカウントには、アカウントを開設できない業種やサービスがあります。

  • 医療
  • 出会い
  • アダルト
  • ネット関連ビジネス
  • 連鎖販売取引
  • クレジットカード現金化
  • ギャンブル
  • 個人情報
  • 模倣品・海賊版

これらに該当するアカウントを開設、もしくは発信を行った場合、LINEヤフー社の判断によってアカウントが停止される場合があります。

まとめ

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

今回はLINE公式アカウントの詳細や、運用に伴うメリットや注意点について解説してきました。

運用のメリット
・無料でアカウントを開設できる
・ユーザーの年齢層の広さ
・メールを上回る開封率の高さ
・LINE公式アカウントは無料で使える機能が豊富
・分析力の高さ

運用の注意点
・LINEを使っていない人には配信できない
・友だち追加をしてもらわないと配信できない
・スマホユーザー以外へは弱い
・ブロックされてしまう可能性も
・アカウントを開設できない業種やサービスがある

LINE公式アカウントを効率よく運用するうえでマーケティングの質は一気に向上します。
しっかりとメリットや注意点を抑えたうえで運用するように心がけましょう。

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この記事の監修

株式会社トリガーコンサルティング
代表取締役 伊藤翔太

経済産業省登録 中小企業診断士
認定支援機関登録

宮城県/仙台市を中心に、
東北の経営コンサルティングをしている。
補助金支援や融資支援などの
財務コンサルティングを始め、Googleマップ、
Instagram、公式LINE等の
Web集客コンサルティングを専門領域としている。

当社の特徴

・200社超の経営支援実績
・補助金採択率97%(35件中34件の採択)
・営業損失300万円の会社を3カ月で黒字化達成
・Web集客支援で、月間新規顧客数を0件⇒10件
など、経営改善から売上アップまでのトータルサポートを得意としており、
建設業、運送業、飲食業、不動産業等の様々な業種に対応している。

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